病気のサイン(詳細)

病気のサイン(詳細)

皮膚や体表のトラブル

◎体をしつこく舐める(お腹、肢の裏をずっと舐めている、など。)
⇒アレルギー性の皮膚炎や、ノミなどの寄生虫感染による痒みであることが多いですが、皮膚の下にある関節の痛みが原因になることもあります。

◎一部が腫れている。
⇒皮膚に腫れがあるとき、膿がたまっていたり、腫瘍が出来ていたり様々です。
病院では細い針を刺して吸引し、中にたまっているものが何かを調べます。

◎皮膚の色がおかしい(赤い、紫がかっている、黄色っぽい、など)。
⇒皮膚炎ややけどにより赤くなったり、心臓や肺、気管支の病気で舌の色が青紫っぽくなったり白っぽくなります。
血を止めにくくなる病気が隠れていると、歯茎に赤い点々が出来たり、皮膚に赤~紫の斑点が出来たりします。
眼の白い部分(結膜)や耳の内側の皮膚が黄色っぽい場合、黄疸になっているかもしれません。黄疸はバベシアなどの寄生虫(犬)、肝臓病、強い脱水(猫)、猫伝染性腹膜炎などが考えられます。
皮膚の色の変化には、怖い病気が隠れていることが多いです!

◎毛が抜けている
⇒正常な換毛のこともありますが、真菌(カビ)や細菌感染によることもあります。
痒みや痛みがあるため、自分でむしり取っている事もあります。

◎血がでている
⇒爪が折れたりなどの怪我の他、痒くて噛んでしまったりなどがあります。
雌の場合、陰部(尿が出るところ)からの出血や膿のようなものが出ている場合、子宮に膿が溜まる病気になっていることがあります。

◎毛が濡れている、何かくっついている
⇒飼い主様からの訴えで多いのですが、皮膚の下が膿んでいて皮膚が破れて膿が出てきていたり(ケンかによる怪我からの皮下膿瘍など)、腫瘍が破れた、肛門腺破裂、など様々です。

◎顔腫れている
⇒歯石がたまることで歯根(歯肉の中に歯の根元があります。)に感染が起きると、眼の下辺りの皮下に膿が溜まり腫れることがあります。
アレルギー反応で顔全体が腫れることがあります。

◎足が大きく(太く)なっている、むくんでいる、腫れている
⇒足全体が腫れている場合、皮下点滴をして24時間以内であれば点滴した液が足に溜まっているのかもしれません。その場合は、ゆっくりと吸収されていくと思われます。
心臓病や体内のタンパク質が少なくなっていると、皮膚の下に水分が溜まってしまうことがあります。
また、腫瘍によりリンパ管の流れが悪くなった時もむくみが生じます。
(実際にむくみなのかの判断は病院でないと難しいかと思います。)

◎耳が臭う、赤い、掻いている、頭を振っている、耳を触ると鳴く、など
⇒耳道炎が考えられます。耳の中にポリープが出来ていたり、アレルギーによって炎症が起きたり、耳道の炎症の原因は様々です。病院では微生物が繁殖していないか、耳ダニがいないか、鼓膜は正常かなど調べます。
炎症が強くなると強い痛みを伴ったり、不快感から耳の検査や治療を実施しにくくなることがあります。まだ大丈夫かなと様子を見ずに、出来るだけ早めの来院をお願い致します。

排便、排尿のトラブル

◎トイレでずっとしゃがんでいる、何回もトイレに出たり入ったりを繰り返す
⇒尿が出ていない、尿が出にくい、便が出にくい、など
排尿しにくいのか、排便しにくいのかの区別がつきにくい事は多いです。
よくあるのは便秘になっていると、きばっても便が出ず嘔吐する事があります。
また、膀胱炎があると残尿感のため何回もトイレに行きます。
膀胱炎があっても、尿が外に出ていれば元気食欲に影響はないことが多いのですが、炎症で膀胱の細胞がはがれたものや、結石などが尿道に詰まってしまうと、急性腎不全になり嘔吐や元気食欲の低下がみられることがあります。生命にかかわる緊急事態ですので、早急に尿道の詰まりを取り除く必要があります。

◎尿が赤い
⇒腎臓や膀胱、尿道や子宮からの出血が考えられます。
元気、食欲があれば緊急性が少ない事もありますが、放置すれば他の症状が出て急に状態が悪化することもあります。特に子宮の病気には緊急性を要するものがあります(子宮蓄膿症など)。

◎尿が黄色い
⇒元々、尿は黄色い色をしていますが体の中で”黄疸”があると異常に黄色い尿ばかり出る、という事になります。
健康的に濃縮された尿が黄色いのは正常ですが、食欲にむらがあったり、体重が減ってきている、元気がないような・・・など漠然とした症状の裏に、怖い病気が隠れていることがあります。
気になる場合は尿検査や血液検査などにより、異常か正常かをみていきます。

◎尿の色が薄い(黄色みが少ない、ほぼ透明な尿をする事が多い)
⇒腎臓病では濃い尿が作られなくなるため、尿の色が薄くなります。初期の腎臓病であれば、元気食欲に変化が出ないことが多く、腎臓病が悪化してから症状が出てきます。
尿検査で尿が薄い(比重が低い)ことが早期に発見できれば、腎臓病の治療を早くから開始出来ますので、それだけ腎臓を長持ちさせることが出来ます(慢性腎臓病では、一度壊れた腎細胞は再生しません。)

◎尿が出ていない
⇒結石などが尿道に詰まっていたり、膀胱内にポリープなどが出来ていると尿が体外に出れなくなり、急性腎臓病を引き起こすことがあります。緊急状態ですので、夜間であれば様子を見ずに救急病院を受診して下さい。

◎下痢をしている
⇒寄生虫や細菌感染、内臓疾患など、下痢を起こす病気は様々です。
特に子犬・子猫は寄生虫の感染率が高く、来院時には出来るだけ新しい便を持ってきていただけますと有難いです。(ペットシーツなどに吸収されていると検査出来ません。ビニール袋やサランラップなどに入れて、液状~固形の状態でお持ち下さい。)。

◎便が出にくそう
⇒便秘、肛門周辺の痛みで出しにくいなど様々考えられます。
結腸内に便が溜まりすぎると自力では出せなくなり、病院での処置が必要になります。
便の硬さは個体差や、食べているフードにより異なります。便をする際に鳴く、時間がかかって少しずつしか出せないなど気になる事がありましたらご相談下さい。

◎便に血がつく
⇒主に大腸や、肛門腺からの出血が考えられます。

◎便に白いものが付いている
⇒条虫などの寄生虫感染が考えられます。白いものも一緒にご持参下さい。

◎便の色が白っぽい
⇒胆嚢、膵臓疾患が考えられます。
また、便の色や硬さは食べ物によって変化する事があります。フードを変えて数日での変化であれば、フードの変更による影響が考えられます。

*追加・・・飲水に関して・・・

水を飲む量が増えやすい病気
・糖尿病
・子宮蓄膿症
・腎臓病
・肝臓病
・甲状腺機能亢進症(高齢の猫に多い)
・副腎皮質機能亢進症(犬に多い)
など

これらの病気になると、飲水量の増加と同時に、尿量が増えることが多いです。でも夏場は特に、おかしいとは気が付きにくいかもしれません。
暑い日など、体が乾いている時に水をよく飲むのは生理的なものですが、その場合、尿は濃い(脱水が起きているので尿は濃縮されているはず。)はずなので、気になる場合は、尿検査や血液検査などでの確認をおすすめいたします。

呼吸のトラブル

◎呼吸が早い、荒い(お腹を膨らませたり凹ませたりして呼吸している)
⇒肺の炎症(細菌などの感染や誤嚥など)や、心臓が悪い動物の場合、肺水腫と言って急性の呼吸困難に陥っている可能性があります。
一刻も早く病院へ!!

◎咳をしている(えずきに似ています)
⇒犬の場合、気管支の病気や、心臓病が原因のことが多いです。猫の場合、気管支の病気が原因のことが多いです。元気、食欲があっても様子を見ずに受診して下さい。進行すると、治療に反応が悪くなることもあります。

◎くしゃみをしている
⇒タバコの煙や線香などからの刺激やアレルギー、細菌性鼻炎などが考えられます。鼻の中に腫瘍が出来ていることもあります。歯根が膿んでいると、鼻道に感染を起こしてくしゃみに繋がることがあります。

◎鼻水が出ている
⇒子猫ではヘルペスウイルスなどの感染により黄色や緑色の鼻汁がでます。近年少なくなりましたが、子犬のジステンパーウイルス感染症でも色のついた鼻汁が見られることがあります。アレルギー性鼻炎や鼻腔内腫瘍(片方のみからの鼻汁がみられる事が多いです。)鼻腔内異物(草など)でも同じくみられます。
透明なさらさらの鼻汁が少量でるくらいなら正常でも起こりますが、白っぽかったり黄緑色をしている場合は感染が疑われます。

 

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